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ひな人形、五月人形を選ぶときに押さえておきたい5つのポイント

産まれてきたお子様の成長と健康への願いを込めて購入するひな人形と五月人形。そんな願いが込められているものだからこそ、購入前には十分な検討をしたいものです。そこで、今回はお人形選びのプロフェッショナルである吉徳浅草橋本店の松本店長に、人形を選ぶときに押さえておきたいポイントをじっくりとお聞きしました。

人形を飾る場所・収納する場所を決めておきましょう

お人形を飾る場所・収納する場所を決めておきましょう1 お人形を飾る場所・収納する場所を決めておきましょう2 お人形を飾る場所・収納する場所を決めておきましょう3

ーー人形を買うときに、まず一番最初に考えるべきことはどんなことなのでしょうか?

まず、部屋の中でどこに飾るかを考えてみてください。せっかくお人形を飾るなら、ご家族やお客さまによく見える場所がいいと思います。それぞれのご家庭に事情や制約はあるかと思いますが、直射日光が当たる場所は、衣裳の変色や退色の原因にもなりますので、なるべく避けてお考えいただければと思います。
また、飾るスペースを決めたら、ぜひ寸法を測ってからご来店いただきたいと思います。七段飾りのひな人形などは高さも結構ありますので、間口×奥行とともに天井高の目安をお持ちになると良いと思います。 さらに、和室か洋室か、壁や床の色、家具の色調によっても、映えるお人形は変わってきますので、そのあたりもチェックしてからご覧になると、より選びやすくなると思います。

ーー収納スペースも重要なポイントですよね?

そうですね。ひな人形や五月人形は、1年のうち約11カ月間は収納するものですので、はじめにきちんとスペースを確保していただきたいと思います。直射日光が当たらず、湿気の少ない場所が理想です。ただ、収納スペースはどのご家庭でも確保されるのがなかなか難しいという声をお聞きします。例えばお人形以外の付属品は、市販の収納ボックスなどに入れてコンパクトに収納することもひとつの方法かと思います。

ひな人形・五月人形の種類を決めましょう

みやびな顔立ちと華やかさのある「衣裳着人形」
みやびな顔立ちと華やかさのある「衣裳着人形」
造型的で気品あふれる「木目込み人形」
造型的で気品あふれる「木目込み人形」
鎧に諸道具を組み合わせて飾る重厚な「鎧飾り」
鎧に諸道具を組み合わせて飾る重厚な「鎧飾り」
兜に諸道具を組み合わせて飾る勇壮な「兜飾り」
兜に諸道具を組み合わせて飾る勇壮な「兜飾り」

ーーカタログを見ると、種類がたくさんあってどれを選べば良いのか分からないのですが……。

一般的なひな人形は、作り方によって「衣裳着(いしょうぎ)人形」と「木目込み(きめこみ)人形」に分けられます。
衣裳着人形は、ワラや木製の胴体に手足を取り付け、その上に衣裳を着せ付けて、最後に頭(かしら)を取り付けて完成させるお人形のことです。みやびな顔立ちと華やかな衣裳美がポイントです。一般にひな人形と言う場合は、こちらを指す場合が多いと思います。

木目込み人形は、桐の木を細かく砕いて粉末にし、これに正麩糊(しょうふのり)を混ぜ合わせて粘土状にしたもの(これを桐塑(とうそ)と言います)を型抜きして、お人形の胴体をかたどります。これに細い溝を筋彫りし、衣裳となる布を表面にかぶせ、その端々をこの溝に押し込む(木目込む)ように糊づけし、最後に頭(かしら)を付けて仕上げるお人形のことです。衣裳着に比べて造型的な仕上がりがその特徴です。

それぞれに異なる特徴がありますからそれを理解した上で、実際にお人形をご覧になって、ご自身の好みでお決めになるのがいちばんかと思います。

ーー段数にも大きな違いがありますよね?

はい。段数も複数の種類があり、それぞれに特徴がございます。
「七段飾り」……ひな人形と聞いて真っ先に思い浮かべられるのが、赤い毛氈を用いた十五人揃いの七段飾り。こちらは最も豪華な一式です。この赤い毛氈には魔除けの意味もあります。
「三段飾り」……七段飾りは難しいけれど、三人官女までは欲しい、というお客様に最適です。男雛・女雛と三人官女の揃った五人飾り。赤い毛氈を用いたものから、塗りの飾り台を用いたものなどさまざまなタイプがあります。
「親王飾り」……こちらはシンプルに、男雛と女雛の一対を飾るタイプです。お人形もそうですが、屏風やお道具にもこだわりをもたせることで、七段飾りや三段飾りにひけをとらない上質な一式となります。
「収納飾り」……こちらは飾り台となる箱の中にお人形やお道具がすべて収納できます。飾っている時もしまっている時も小スペースで済みます。
「ケース飾り」……こちらは、お人形やお道具がすべてガラスやアクリル製のケースの中に固定されています。出し入れも簡単です。

まずは飾る場所や収納スペースを考え、ある程度イメージを持っておくと選びやすいと思います。

ーー五月人形にも複数の種類があるのでしょうか?

五月人形には大きく分けて「内飾り」と「外飾り」があります。内飾りは鎧飾り、兜飾り、ケース飾りなどのことで、室内に飾ります。一方の外飾りは、鯉のぼりや武者絵のぼりで、お庭やベランダに飾ります。それぞれには下記のような特徴がございます。

「鎧飾り」……鎧に諸道具を組み合わせて飾るタイプ。男の子らしい力強さや迫力があります。
「兜飾り」……兜を中心にした一式です。精巧な細工も見どころです。
「収納飾り」……飾り台となる箱の中に兜などをしまう事が出来るタイプです。
「着用兜」……お子様が実際にかぶる事のできる兜です。
「ケース飾り」……こちらは、兜やお道具がすべてガラスやアクリル製のケースの中に固定されています。出し入れも簡単です。

この他に金太郎や桃太郎、子供姿の武将などをあらわした「武者人形」などがあります。

ひな人形のお顔・衣裳をよく見てみましょう

古風で雅やか。おっとりした表情の「京頭」
古風で雅やか。おっとりした表情の「京頭」
気品高いゆったりとした衣裳の男雛と女雛
気品高いゆったりとした衣裳の男雛と女雛
親しみやすくて愛らしい、写実的なお顔の「江戸頭」
親しみやすくて愛らしい、写実的なお顔の「江戸頭」
兜に諸道具を組み合わせて飾る勇壮な「兜飾り」
雅やかな織物がひときわ映える男雛と女雛

ーーひな人形のお顔にも、いろいろ種類があるのでしょうか。

大きく分けて、 京都系の「京頭(きょうがしら)」と、東京系の「江戸頭(えどがしら)」 、ふたつの系統があります。どちらも頭師と呼ばれる職人が、伝統の技を駆使して作っています。京都系は、雅やかな宮廷文化をほうふつとさせる、古風でおっとりした表情。江戸頭は愛らしく親しみやすい、写実的な顔立ちが特徴です。どちらの顔立ちも、お客様のお気持ちにぴったりするお顔がいちばんです。ぜひ、ひとつひとつのおひなさまのお顔を見比べて、選んでいただきたいと思います。

ーー衣裳にも着目点はありますか?

特に色合いに注目していただきたいと思います。日本人は色彩の中にも季節感を求める国民です。そのひとつの表れが、平安時代に生まれた「色目(いろめ)」と呼ばれるもの。衣裳の表と裏の色の取り合わせを「合色目(あわせいろめ)」、襟や袖口、裾などの重なりの配色を「襲色目(かさねいろめ)」と言い、それらの色目のひとつひとつに名前がつけられています。ぜひ、お好みの色合わせにこだわって、衣裳選びも楽しんでいただきたいと思います。

お人形の値段の差(素材・仕立て方など)を確認しましょう

お人形の値段の差(素材・仕立て方など)を確認しましょう

ーー正直、素人目には値段の差が分かりません。どんな部分を見たら良いのでしょうか。

まずは、衣裳の素材です。
金襴では金糸に本金を使用したもの、織り出した文様がはっきりとしているものが上質とされています。人絹、交織、正絹……という順に良くなっていきますが、現在ではすぐれた化繊もたくさんありますので、一概に正絹ばかりが良いとは限りません。

次に仕立て方です。
ひな人形の衣裳は上下の2つに分けてつくるセパレート式が一般的ですが、本物の衣裳のようにつくられる本仕立てのものもあります。また、いかに美しく着せ付けているか、その技術、お人形の胴体の素材によってもお値段が変わります。

さらに、人形師の経験、技術力も商品の価値を左右します。
一般的なお人形は、何人もの職人の手で分業的に製作しますが、京製の高級品や作家物の場合は、ほぼ一人で完成させるため、稀少性が評価され、高額となっているものもございます。

最後に、道具類にもご注目ください。木製かプラスティック製かの違いもありますが、塗りの程度や蒔絵の技法などによっても、価格が変わります。

ランクやお値段はいろいろですが、最終的にはお客様がご覧になって「気に入ったもの」、「しっくりくるもの」がいちばんのおすすめと言えます。

予算を決めましょう

ーー予算は決めておいたほうが良いでしょうか。

そうですね。ひな人形の価格帯は、人形自体はもちろん、 屏風などの付属品ひとつひとつの素材や作り方のランクによっても変わります。あらかじめ予算を決めておくことで、同じ価格帯の商品を集中的に見られますので、人形を見る目が養われ、比較もしやすくなるかと思います。

「もっと詳しく知りたい!」という方は、
下記よりお近くの店舗をご検索していただき、ぜひ一度足をお運びくださいませ。

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