初節句の祝い方と両親から雛人形をもらったときのお返しについて

初節句の祝い方と両親から雛人形をもらったときのお返しについて

初節句のお祝いに、両親や義父母から高価な雛人形をいただいたら、どのようにお返しをしたらよいのでしょうか。親戚や友人からお祝いの品をもらったら、半値相当のお返し(内祝い)をするのが基本的な贈り物のマナーとされていますが、両親に関しては、お返しは不要とするのが一般的です。それでは、かわいい孫の成長を楽しみにしている両親に、どのように感謝の気持ちを伝えたらよいのでしょうか。

初節句のお祝いの仕方

女の子が生まれて初めて迎えるお節句を「初節句」と言います。女の子には三月三日の桃の節句に雛人形を飾り、健やかな成長と幸せを願ってお祝いをするのが昔ながらの習慣です。ただし、2月、3月生まれの赤ちゃんなど、生まれて間もなく大変な時期に初節句を迎える場合は、お祝いを翌年に延期してもよいでしょう。
初節句の祝い方に特別なルールや作法はありませんが、昔は、祖父母や親戚、仲人などがそれぞれに人形などを贈り、盛大にお祝いをするのが通例でした。その中でも雛人形は、初節句のときに母方の祖父母が贈るものとされていました。母方が贈るという伝統には、雛人形が嫁入り道具のひとつとされていた歴史もあるためと言われています。しかし、最近では、昔ながらのしきたりにこだわることなく、ごく内々でお祝いすることも多くなりました。
「初子の初節句」と言って、初めて生まれた子供の初節句だけ、特に盛大に祝う地域もあるようですが、お節句は子供の無病息災を祈る大切な行事。2人目以降のお祝いも決しておろそかにせず、その子専用の雛人形や市松人形を贈るなどして、楽しくお祝いしてあげたいものですね。

初節句には身内でホームパーティーを開くのもおすすめ

初節句のお祝いには、お祝いの品をいただくだけではなく、身内や親しい人を招いてホームパーティーをするのもよいでしょう。雛人形を眺めながら豪華な料理に舌鼓を打てば、ひなまつりも一層楽しいものとなります。ひなまつりの料理と言えば、色鮮やかなちらしずしに、仲のよい夫婦を表すとされるはまぐりのお吸い物が定番です。白酒やひなあられ、菱餅も同様に、長寿や魔除けを表す縁起がよい食べ物とされているので、初節句のパーティーにぴったりですね。
離乳食が進んでいれば、主役の赤ちゃんにも食べられるものを用意してあげましょう。ミルクを白酒に見立てることができますし、離乳食で食べているお粥にほうれん草やトマトで色を付けたり、茹でた人参をお花や動物の型で抜いて添えるだけでも、桃の節句らしいお祝い料理になります。

雛人形をいただいても基本的にお返し(内祝い)はしなくてよい

お節句の行事は、身内で行うもの。そのため、初節句に両親や義父母から雛人形をいただいても、お返しの品(内祝い)を贈る必要はありません。ですが、その代わりに感謝の気持ちを込めてお祝いの席に招待したり、記念に撮影した写真を贈ると喜ばれるでしょう。ただし、地域やご家族の慣習によってはお返しをしなければならないケースもあるため注意が必要です。お返しの品は、できるだけ時間を空けず、遅くても3月中には届くように手配しましょう。

雛人形のお返しの品(内祝い)はどんなものがよい?

両親が遠くに住んでいて初節句のお祝いの席に来るのが難しい場合などは、雛人形をいただいたお礼としてお返しの品(内祝い)を贈りましょう。お返しの品には、日持ちのするお祝い菓子や、ハンカチ、タオルなど日常重宝するような品がおすすめです。昔は、紅白餅や赤飯、紅白の角砂糖などを贈るのが一般的でしたが、必ずしもそれにこだわらなくても失礼にはあたりません。赤ちゃんの名前を入れたものや季節を感じられるものなど、思い出に残る品を選ぶのもよいでしょう。
お返しの品は、あらかじめ都合を伺った上で直接お持ちするのがマナーですが、遠方で伺えないといった場合は、宅配便を利用します。宅配便でお返しの品を送る際は、お礼状を添えるとより丁寧です。お礼状には、雛人形をいただいたことに対するお礼の気持ちと、両親の健康を気遣う言葉を綴りましょう。メッセージと一緒に、初節句の日に撮影した写真を同封するのも喜ばれます。

お返しの品(内祝い)ののしはどうする?

初節句のお返しの品には、お祝い事に使われる「紅白蝶結び」ののし紙を使います。表書きは、上段に「初節句内祝」または「内祝」、下段に赤ちゃんの名前を書き、親の名前や苗字は書きません。なお、宅配便の伝票には、子供の名前ではなく親の名前を書きます。

両親や義父母から雛人形をもらったら、お祝いの食事会に招待し、一緒にお祝いをして、お孫さんの健やかな成長を願う両親に喜んでもらうことが、何よりのお返しになります。ホームパーティーが難しければ、ホテルや料亭など旅館を予約しお祝いするのもおすすめです。初節句はお子様の一生に一度の大切な行事ですので、失礼のないよう基本的なマナーやルールを守ってよい思い出にしましょう。

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