吉徳ひな祭俳句賞
吉徳ひな祭俳句賞 2023年入賞作品
第三十九回「吉徳ひな祭俳句賞」は、おかげさまで応募総数3,243句の投句をいただきました。この中から「一般の部 13作品」「ジュニアの部 11作品」の計24作品を、選者・黒田 杏子(くろだ ももこ)先生により選句させていただき、ここに発表させていただきます。
なお、今回は先生のご意向で両部門の入賞作品数に増減があります。ご了承くださいますよう お願い申し上げます。
【第三十九回「吉徳ひな祭俳句賞」入賞作品一覧の PDFは[こちら]】
【選者吟】
-
雛店の開店前の雛のかほ
-
雛を詠む投句はがきの朿重たし
-
雛の句えらみダイアモンド婚迎ふ
黒田 杏子
一般の部 入賞13作品・応募総数1,474句(敬称略)
【最優秀賞】
-
孫の雛妻の好みで決めました
長坂 福夫(七二歳)愛知県知多郡
【一席】
-
帯締めて七段飾り雛見あぐ
半田 里子(八一歳 料理教室主宰)栃木県宇都宮市
【二席】
-
初孫や銀婚式の雛飾る
藤田 陽太(五七歳 会社員) 福岡県三井郡
-
雛をみる我が膝に座す孫娘
岡山 保(六八歳 無職) 石川県金沢市
【三席】
-
アルバムにひなと私の写真貼る
小林 美貴(十六歳 高校一年)東京都・開智日本橋学園高等学校
-
雛の前祖母が正座で瞑想す
稲岡 俊一(七八歳 会社員)東京都練馬区
-
日が暮れてひかりの積み木ひなの段
合志 龍樹(二十歳 大学三年)神奈川県横浜市
【四席】
-
ひな祭り九十九の母百の義母
渡邊 照夫(六九歲 農業)埼玉県鴻巣市
-
認知症の妻の微笑み雛の前
加藤 裕一(八二歳 無職)神奈川県横浜市
-
子等とほく雛を飾りて近づきぬ
井上 薫子(七九歳 無職)栃木県大田原市
-
膝小僧正しく合はせ雛の膳
奥村 美香(六一歳 主婦)愛媛県今治市
-
雛飾る妻と娘のならぶ肩
安藤 栄治(四九歳 細巾織物業)石川県羽咋市
-
集まりて花に料理に雛の宴
堀野 花音(高校三年)東京都・武蔵野大学附属千代田高等学院
ジュニアの部 入賞11作品・応募総数1,769句(敬称略)
【最優秀賞】
-
ひなあられピンク白みどりの平和色
金子 未来(小学五年)東京都・葛飾区立幸田小学校
【一席】
-
ひな人形皆のために生きている
佃 香凛(小学六年)東京都・葛飾区立幸田小学校
【二席】
-
ひな祭家族がそろう大切な時
吉田 聖司(中学一年) 埼玉県・小川町立西中学校
-
ひな人形大勢の家族温かい
小川 晴南(小学五年)東京都・葛飾区立幸田小学校
【三席】
-
ひな祭り歴史の重さ感じ取る
太田 愛桜(中学三年)青森県・東通村立東通中学校
-
あたたかい心でむかえるひな祭り
鈴木 陽葵(小学三年) 東京都・葛飾区立幸田小学校
-
雛壇を出す祖母手伝う祖父の声
野口 真央(中学三年) 東京都・開智日本橋学園中学校
【四席】
-
ひなだんに春の風からお手紙だ
石田 結愛(小学四年)東京都・葛飾区立幸田小学校
-
ひなまつりかぞくみんなでおいわいだ
大塚 花帆(幼稚園年少クラス)栃木県・宇都宮市
-
受験生見守っているおひな様
森山 陽斗(中学三年)宮城県・石巻市
-
ひな様が見守っているいつまでも
加藤 結月(中学一年)埼玉県・小川町立西中学校