絆(きずな)2019年版・第19号 その3

娘の成長とおひな様

神奈川県横浜市
宇栄原 明(うえはら あかり)ちゃん
(平成二十九年 十月十七日生)


平成二十九年十月十七日に我が家待望の女の子「明」(あかり)が誕生しました。待ちに待った女の子ですから、初節句のおひな様選びは、気合を入れて色々なお店に見に行きました。しかし、なかなかこれが欲しいと思えるおひな様と出会うことが出来ず、心配してくれた母の薦めで吉德さんのトレッサ横浜店に伺いました。
沢山ある中で、今まで見たことがないデザイン、品のある親王飾りに目が留まりました。本当はもう少しコンパクトなものをと考えていましたが、すっかり気に入ってしまい、どうしても欲しくなりました。
お店の方のアドバイスを受けながら、実家の両親とも相談し、お蔭様でこのおひな様を明のお祝いとして我が家に迎え入れることができました。主人も長男も大喜びで、選んだ甲斐がありました。うれしい限りです。
これから、娘の成長と共に毎年おひな様を出すのが楽しみです。
(母・宇栄原 愛 記)

母娘二代のお雛様

東京都世田谷区
谷川 莉帆(たにがわ りほ)ちゃん
(平成二十九年 十月三十日生)


年が明けて間もなく、母から莉帆のお雛様を選んであげたいと誘ってもらい、一緒に近くの百貨店へ見にいきました。しかし、これといったものには巡り会えませんでした。
二十数年前の私の初節句には、祖母が吉德のお雛様を贈ってくれました。綺麗なお顔に素敵な衣裳、とても立派な七段飾りを、嫁いだ今でも母が毎年欠かさず飾ってくれています。
やっぱり吉德のお雛様が見たい!と母に伝えると、母もそう思っていたとのことで、母、妹、主人と娘を連れて浅草橋本店へ足を運びました。店内に展示されているすべてのお雛様を見て回り、様々な表情のお人形がある中で、一際目を引く親王飾りがありました。美しく優しい顔立ちのお雛様に皆夢中になり、満場一致で我が家へ迎えることとなりました。初節句のお祝いは両家揃って七段飾りの前で、そして雛祭り当日は、家族で親王飾りを見ながらお祝いしました。
娘にはこのお雛様のように、美しく、優しい子に育ってほしいと願っています。そして母がしてくれたように、私も毎年お雛様を飾りながら、娘の成長を見守っていきたいです。
(母・谷川 千尋 記)

由茉のお雛様

神奈川県綾瀬市
鷹野 由茉(たかの ゆま)ちゃん
(平成二十九年 十一月四日生)


私自身が次女だったので自分のお雛様がなく、憧れでありました。なので娘のお雛様は、自分も実際に見て、母と選ぼうと決めていました。年が明けて、そろそろ見に行こうとしていた頃、母が入院してしまい、不安ながらも私だけで下見をすることに…。
お人形はやっぱり顔でしょ!と思い近くにある吉德さんのお店へ向かいました。一対だけのコンパクトなものでと思っていたのですが、これだとお店にある中からしぼりこみができない状態で、店員さんと話をしながら希望に合うものを案内してもらって、比べて見ていきました。そして優しく美しい顔立ちの「江都みやび」が目に止まり、写真OKとのことでいくつか撮影させてもらいました。その中で控えめな柄にほどよいピンクのお衣裳で、背後の柄も上品でかわいらしいもの、色合いに春らしさも感じられるものが、ほんわかした由茉のイメージと重なり、由茉にはコレと思いました。入院中の母に写真を見せたところ意見が一致。退院後、お店へ一緒に行き購入しました。
雛人形というと毎年母が丁寧に飾る姿が浮かびますが、私もお雛様と共に娘の記憶に残るよう毎年大切に飾っていこうと思います。
(母・鷹野 有紀枝 記)

舞乃のおひな様

2019

東京都中野区
木原 舞乃(きはら まの)ちゃん
(平成二十九年 十一月九日生)


娘を出産し、母が年末におひな様を見に行ってみようかと誘ってくれました。私は飾るのもお手入れするのも大変だしガラスケースにしようと決めていました。
実際お店に行くとたくさんのおひな様があり、店員さんが丁寧に選び方を説明して下さいました。そして私の心はどんどんゆれて店内を1周、2周、3周しても決められない。そう思ったとき、店内の片隅に飾られたおひな様に目を奪われました。品があり凛としているおひな様。そして魔除けの意味を持つ格子の屏風。しかしまだ決められず他のお店も見ましたがやはり吉德さんのおひな様にしようと翌日、母と朝一でお店に向かいました。どうか舞乃のおひな様がありますように。するとおひな様は店内の片隅で舞乃のことを待っていてくださいました。
我が家にやってきてくれたおひな様は何度みても素敵で、舞乃を立派に育てなければと改めて思わせてくれるおひな様です。素敵なご縁をありがとうございました。
当日は母と姉、姪っ子がお祝いに来てくれて忘れられない初節句になりました。
(母・木原 亜弓 記)

顔が命の吉德さんと初節句

東京都日野市
米山 雪菜(よねやま ゆきな)ちゃん
(平成三十年 一月十二日生)


初産。一月に雪菜が生まれ、毎日がとても早く過ぎていきました。あっという間に二月になり、お雛様は早く飾った方が良い、と母が購入の準備を始めました。私は恥ずかしいことに、どのようなお雛様がいいかと聞かれるまで初節句の事は頭にありませんでした。
きれいなお顔で、コンパクトに収納できるお雛様がいいと告げ、まだ娘が小さかったので両親に本店まで行って、買ってきてもらうことになりました。父は金の屏風に一目惚れをし、きれいなお顔をしていたということで購入したそうです。届いて開けてみると、丁寧に梱包されており、小物一つひとつが細かく、綺麗に作られていました。金の屏風もピカピカとお雛様を輝かせていました。お雛様もとても品があり、とてもきれいなお顔をしていました。
職人さんが時間をかけて、心を込めて作り上げたもの、ということがこのお雛様を通して感じられました。
今までは飾ってあるお雛様を何も考えずに眺めるだけでしたが、自分で一つひとつ飾っていくことによって、両親への感謝や、家族への感謝、吉德様への感謝の気持ちがこみ上げてきました。
雪菜が誕生し、初節句を迎えられたことに感謝しています。娘が大きくなったら、このお雛様とのご縁を話したいと思います。 家族皆が健康で幸せに過ごせますように…。
(母・米山 はるか 記)