絆(きずな)2022年版・第22号 その1

コロナ禍で迎える初節句、娘の健やかな成長を願う

東京都港区
山﨑 星七(やまざき せな)ちゃん
(令和二年一月二十八日生)


令和二年一月、我が家に待望の第一子、星七が誕生。娘の初節句、人形選びなら浅草橋と思い数軒の人形店を巡り最後に吉德浅草橋本店を訪れました。
コロナ禍で緊急事態宣言発令中という状況を鑑み、私一人が店舗へ出向き自宅の妻と店員さんとでのオンライン接客で対応していただきました。私達の質問に対して丁寧な説明で安心して選べました。
紆余曲折を経て三訪目で娘との絆を感じる雛人形と邂逅。
京雛人形作家・大橋弌峰作「朱雀大路大極殿束帯雛」というお人形で男雛は黄櫨染御袍に蛤袖、笏は象牙で風格があり、女雛の十二単も美しく人が着ているような自然な皺が印象的。頭は頭師川瀬緒山作で凛とした表情。細部まで人形専門職人熟練の匠の技が光る逸品。
自宅に迎えた雛人形に初対面した妻も大変満足しています。飾ってみると店で見た時よりも迫力がありとても華やかに感じます。
三月三日に初節句を迎え、よちよち歩きを始めた娘は雛人形の前で手を叩き「アッジャージャージャー」と叫び喜んでいます。家族で初節句を祝い、京都出身の義祖母は「京雛を選んでありがとう」と歓喜。
今回の雛人形選びを通じて節句に関わる民俗学、京雛の歴史など日本人が受け継いできた「伝統文化」の大切さを改めて知るよい機会となりました。
娘が健やかに成長し物心がつく年頃に節句や雛人形にまつわる話をしながら一緒に雛飾りをする日が楽しみです。
最後に諸々ご対応頂いた吉德浅草橋本店の皆様に心から御礼申し上げます。
(父・山﨑 信政 記)



孫の節句

千葉県八千代市
池野 愛菜(いけの まな)ちゃん
(令和二年二月十日生)


2020年の二月十日生まれの女の子です。新型コロナウィルスの感染が始まり、次女の娘は心配しながらの子育てでしたが、無事成長してくれています。
私には3人目の孫ですが、吉德様のお人形を拝見させていただき、感慨深いものがありました。
(祖父・鈴木 宗雄 記)



健やかな成長を願って

北海道千歳市
古屋 結菜(ふるや ゆいな)ちゃん
(令和二年三月二十九日生)


令和二年三月二十九日、その年の雛祭りが終わって間もなくして、我が家に女の子が誕生しました。
元気にすくすくと成長していく姿に、私たち夫婦も嬉しい毎日を過ごしていました。
時は流れ、気が付けば翌年の二月に。母から雛人形の話がありました。
雛祭りについて調べていると「お雛様が娘を守ってくれる」という事を知り、雛祭りまで二週間を切ったところでお雛様を探しに行くことになりました。
不思議な事に、吉德大光さんに行ってみよう、とすんなりと決まりました。
その日は天気も良く、お店に入ったとたんに暖かい空気に包まれたのを覚えています。
娘もずっとごきげんで、母に似ている店員さんが、ひとつひとつ丁寧に説明してくださりました。
雛人形は娘が自分で選んだ方がいいのでは、という事も考えていましたが、「お母さんが選んであげていいのよ」と言ってくださり、迷わず私が一目惚れしたお雛様を選ぶことができました。旦那もとても気に入ってくれて、とても満足しています。
後で自分のお雛様の写真を見返してみると、驚いたことに私のお雛様も吉德大光さんのものでした。娘も一緒だと思うととても嬉しくて、導いてくれたのだと思わずにはいられません。
協力してくださった両家のおじいちゃん、おばあちゃんにもとても感謝しています。この先、お雛様と一緒に娘のことを守っていきたいです。
ちなみに旦那はお店でダースベイダーの兜に一目惚れしていて、男の子だなぁと思いました。笑
(母・古屋 友美 記)



お雛様は娘の守り神

東京都中央区
鵜池 カノン(うのいけ カノン)ちゃん
(令和二年四月九日生)


コロナ禍の緊急事態宣言中に生まれてきてくれた娘。初節句は私の母から娘へ雛人形の贈呈。母とお顔の綺麗なお雛様がいいねと話し、思い浮かんだのが「顔がいのちの吉德」さん。浅草橋本店へ入ると、艶やかでお顔の美しい雛人形がたくさん飾られていましたが、ひときわ目立つスタイリッシュな立ち雛を即決。金の屏風に端正な顔立ちと綺麗な衣装が決め手でした。
遡ること36年前、私の初節句に祖母が地元の玩具屋さんで買ってくれた三段飾りのお雛様は年々飾る機会が減り、20代は押し入れの中…。お雛様を大事にしないと婚期を逃すという話も昔から語られ、科学的根拠はなくとも30歳から意識して再び飾るようにしました。すると、まもなくしてお内裏様(夫)と出逢いました。
近頃まで私は娘の節句に自分のお雛様を譲渡する考えでいましたが、それでよいものなのか疑問に思い、調べた結果、お雛様には守り神という役目があるとのこと。初めてお雛様の役目を知り、飾る意味を知り、雛人形への想いが深くなりました。
お雛様が届いてから娘は毎日眺め、手を伸ばして触れようとします。私の母も喜び、初節句記念に吉德さんの雛人形を飾って記念撮影しました。
美しいお雛様に見守られていく娘も、将来素敵な男性と巡り会い、幸せになり、そして叶うなら、私の孫が出来たとき再び吉德さんでお雛様を選びたいです。
(母・鵜池 さとみ 記)

菜莉子の初節句

東京都武蔵野市
古川 菜莉子(ふるかわ まりこ)ちゃん
(令和二年五月十日生)


お雛様はどこで買えるのだろうか。
はじめはインターネットで探しましたが、大切な娘への一生物の贈り物。実物を見たいと思い、近所のショッピングセンターや近くのお人形屋さんなどに足を運びました。
しかし、なかなかピンとくるものがなく、娘と夫には留守番をしてもらい単身浅草橋へ。たくさんの人形店がひしめいており、初めからここへ来れば良かったと後悔しました。何度も来られないので、夫と実家とリモート会議をしながら、お人形屋さんを片っ端から回りました。
雛人形初心者だった私も何百というお雛様を見たり、店員さんからお話を聞いたりしているうちに少し目が肥えてきました。
吉德浅草橋本店は最後に訪れましたが、落ち着いた店内と丁寧な接客が好印象でした。そこで出会った上品なお顔のお雛様。男雛のお衣裳は黄櫨染、女雛のお衣裳は皇后雅子さまが結婚の儀でお召しになった十二単と同じ文様でした。リモート会議の結果、このお雛様に決まりました。
約一週間後、お雛様が我が家にいらっしゃいました。桃の節句までだいぶ日にちがありましたが、嬉しくて次の大安に飾りました。改めてみると本当に良いお雛様です。
そして迎えた桃の節句、祖父母にプレゼントされたお雛様の前で満面の笑みを浮かべる娘を見ると、納得のいくお雛様が見つかって本当に良かったと思いました。
(母・古川 祐子 記)