絆(きずな)2021年版・第21号 その1

愛葵の輝く未来を見守り続けるお雛様

東京都府中市
永岡 愛葵(ながおか ひまり)ちゃん
(平成三十一年 二月十一日生)


令和元年十二月初旬。夫、私の母と連れ立ち、娘・愛葵を連れて吉德浅草橋本店へ雛人形を選びに行きました。娘が生まれたのは平成三十一年二月十一日。その年の桃の節句は生まれてすぐ、そして里帰り中だったので、私のお人形を飾り、来年は愛葵ちゃんのお人形を吉德さんの本店に買いに行こうね、と約束しました。そして、約一年越しでやっと娘のお人形を探すことになりました。
たくさんありすぎて迷ってしまう中、ベテランの優しいおじさまの店員さんが雛人形のことをいろいろ教えてくださいました。最初は収納付きやケースに入ったものにしようと思っていましたが、お話を聞きながらたくさんのお人形を見ていくうちに、形にこだわるのではなく、とにかく娘に一番似合うお人形を選んであげたい、と思うようになりました。そして、とても素敵な一対のお内裏様が目に留まりました。お顔の美しさ、穏やかで優美な佇まい、そしてお衣裳の素敵なこと!ぜひこちらにしたいと思い、夫と母に相談し、お迎えすることとなりました。そうして、我が家にやってきたお人形を、立春が過ぎてからすぐワクワクしながら飾り付けました。
もちろん周りのお道具も美しいですが、主役の男雛と女雛は何度見てもつい見とれてしまいます。きっと娘が大きくなり時代が変わっても変わることのない美しさ、凛々しさです。
昨年はまだ寝んねばかりだった娘が、今年は元気に動き回ってお雛様と写真を撮れました。毎年飾って、毎年楽しくお写真撮ろうね。生まれてきてくれて、ありがとう。
(母・永岡 愛実 記)



健やかな成長を願って

東京都練馬区
伊藤 那奈実(いとう ななみ)ちゃん
(平成三十一年 三月四日生)


平成三十一年。待望の第一子、娘の那奈実が生まれました。初めて経験する陣痛の痛さに息も絶え絶えでしたが、生まれたばかりの我が子の可愛さにすべて吹き飛び、今も大変さに疲れる時もありますが、ニコっと笑う娘を見ると疲れが飛び、幸せな気持ちを噛みしめる日々を過ごしております。
大切な娘だからこそ、一生ものの雛人形を買いたいと思い、近場の百貨店売り場を何回も見に行き、「これにしようかな」と思える雛人形を見つけました。それをインターネットで購入しようかとも思ったのですが、やはり自分達の目でもう一度ちゃんと見て決めようと思い、改めて浅草橋の本店に行きました。
綺麗な浅草橋本店には沢山の雛人形があり、その綺麗さに目移りをし、なかなか決める事が出来ず困っていたのですが、店員の方々がとても親切で、説明がとにかく丁寧な事に加え、雛人形の個性の違いも分かりやすく説明してくださり、最終的に私達の希望にあった雛人形を選ぶことができました。浅草橋本店で購入して本当に良かったと家族全員で喜んでいます。娘の誕生日が近かった事もあり、初節句のお祝いも一緒にしました。綺麗なお雛様のそばで一生餅を背負うほほえましい娘の姿に、夫と私の両親は終始笑顔でした。初孫にメロメロな私の両親の嬉しそうな顔は一生忘れる事が出来ない私の良い思い出です。これからも毎年娘の成長を祈りながら、雛人形を 娘と一緒に飾りたいと思います。
(母・伊藤 果那 記)



親子二代のひな人形

宮城県亘理郡
加藤 碧彩(かとう みいろ)ちゃん
(平成三十一年 三月六日生)


昨年三月、待望の第一子が誕生しました。妻のお腹の中にいた時からとにかく元気で、よく足でお腹を蹴り蹴りし、嬉しいながらも妊娠中の妻をよく困らせていました。
お腹の中で順調に成長してくれて、よほどお腹の中が居心地よかったのか、予定日を過ぎてもなかなか出てくる様子がないほどでした。訳あって産後すぐに母子別々の病院生活でしたが、退院後は大きな病気もしたことがなく、本当に元気で毎日妻を困らせています。
妻の雛人形が吉德の人形だったこともあり、娘の初節句には親子で吉德の人形を飾ろうと決めていました。浅草橋本店は種類が豊富でしたが、スタッフの方の丁寧な説明のおかげで、ほぼ即決で親王飾りを購入。娘もとても気に入っているようで、飾ってからは、毎日雛人形に「おー、おー」と朝の挨拶をするのが日課です。娘がもう少し大きくなったら、雛人形の飾り付けを一緒にするのが今から楽しみです。
(父・加藤 正純 記)



桜奈の初節句 〜運命の出会いに感謝〜

千葉県千葉市
小野 桜奈(おの さな)ちゃん
(平成三十一年 四月十二日生)


平成最後の四月。桜の綺麗な季節に、娘の桜奈は生まれてきてくれました。
そんな大切な娘を一生見守ってくれるお雛様を選んであげたくて、人形といえば浅草橋だろうと、運命的なお雛様との出会いを願って出掛けました。 数多くのお店、人形を見て回りましたが、最後に気に入ったのは吉德 浅草橋本店の優しい顔立ちの木目込人形でした。人形作家 柿沼東光さんの作風に惚れ、笑顔のかわいい娘の雰囲気にぴったりの踊る小童が楽しげな七人飾りに決めました。
賑やかなこのお雛様の様に、多くの良き人に恵まれることを願っていますし、周りの人々を幸せにしてくれる娘の笑顔はきっとそういった未来を約束していると信じています。まだちゃんとお話しもできない娘ですが、数年後、この思いを伝える時にはもっともっとこのお雛様を気に入ってくれることでしょう。気が早い話しですが、良い出会いに恵まれ将来私たちの元から旅立つときに一緒に連れていってくれるといいなとも思っています!
(父・小野 慶周 記)