絆(きずな)2020年版・第20号 その2

我が家の素敵なお雛様

埼玉県川越市
井野 愛莉咲(いの ありさ) ちゃん
(平成三十年 五月二日生)


昨年、待望の第一子「愛莉咲」が誕生しました。不安に押し潰されそうな時もありましたが、元気に生まれてきてくれた時には、感謝の気持と何とも言えない幸福感で胸がいっぱいになりました。娘のために絶対に素敵なお雛様を選んであげようと決意し、母も誘って何店も回り、目を肥やしてから行った吉德モラージュ菖蒲店。お店の中を見回ると、あるお雛様の前で思わず足が止まりました。細部までとても丁寧に作られ、お顔はとても穏やかで優しい表情。そして姿・雰囲気は華やかさと気品に満ち溢れていました。
しかし、娘のお雛様に対する決意と願望が強かった私は即決できませんでした。その後も迷いに迷った私は、娘を連れて母・夫と共にそのお雛様を見に何度もお店に足を運びました。そんな私を毎回温かく迎え親切に対応してくれた店長さんと店員さん。そのお蔭もあり、ついに決心したのが、「春窓雛」の親王飾り。お店の方々を含め、そこにいる全員からの娘のお雛様が決まったことを祝福する心が伝わり、感謝の気持でいっぱいになりました。
初節句のために家に飾ると、お雛様が厳かな中にも温かい雰囲気を作り出してくれました。初節句のお祝いは、お互いの親も参加してくれ、決して忘れることのできない思い出深い一日となりました。
気に入って、満足して選んだ我が家の素敵なお雛様。母が私にしてくれたように、娘の成長を願うと共に毎年大切に飾りたいと思います。
(母・井野 智子 記)

健やかな成長を願って

東京都北区
北見 栞里(きたみ しおり)ちゃん
(平成三十年 五月四日生)


平成三十年五月四日、3920g、大きな産声とともに元気いっぱいの栞里が誕生しました。
季節の移り変わりを感じる余裕もなく、慣れない育児に奮闘する毎日。年が明けた頃、実家の父と母から「初節句」のお雛様を買いに行こうと誘ってもらいました。
思い返してみると、私のお雛様も祖父母が贈ってくれたもので、飾ってあるお雛様を眺めては、うっとり…何だかとても特別な気分になっていた気がします。
娘には「どんなお雛様がいいのだろう」あれこれ思索してみるものの、なかなかこれというものを決められず、自宅近くの百貨店で決めようとする私を見兼ねて、母が「せっかくなら浅草橋の吉德さんにまで行ってみよう」と連れ出してくれました。
吉德さんでは、店員の方がとても親身になって相談にのって下さったおかげで、凛としていながらも優しいお顔の素敵なお雛様に出会えました。
我が家に飾ったお雛様をじっと眺める娘の姿を見て、この子も強くて優しい人になって欲しいと願いました。
娘が大きくなって分かるようになったら、お雛様に託した父母の想いや祖父母の愛情、そして家族がどれほど栞里の成長を願っていたかを伝えてあげたいです。
そして、毎年想いを込めてお雛様を飾り、娘の笑顔とともに大切な時間を過ごしていきたいです。
(母・北見 里江 記)

想いを結ぶ初節句

千葉県船橋市
太田 千晴(おおた ちはる)ちゃん
(平成三十年 五月六日生)


私たちは娘に、たくさんの人々との出逢いと笑顔多き晴れの人生を歩んで欲しいという想いを込めて名前を付けました。
初節句は、お雛様との出逢い。まずは母に、私の初節句の時の想いを聞き、親心を改めて感じ、受け継ぎ、私たちはお雛様選びを始めました。
事前にたくさん調べて、いざ、各展示会やお店へ。イメージを固めてから見て回ったのですが、迷うばかり。ですが、最後に立ち寄った、吉德浅草橋本店に出逢いが待っていました。一つのお雛様にふと目を留めていると、店員さんが「このお雛様をつくる作家さんの想いは・・」と、背景を丁寧にお話してくれたのです。作家さんの想いを語り継いでくれた時間は、とても心が温まったことを覚えています。そして、心は決まりました。
数日後、店内でのその作家さんの雛人形の製作実演があり、足を運びました。作家の樋泉円さんと直接お話できたこと、娘にとっては共に人生を歩む”お雛様のお母さん”と言葉を交わしたことは、印象深い思い出となりました。
初めての飾りつけは、感慨深く、私も想いを込めました。部屋に飾ったお雛様を見て、娘もニッコリ顔。初節句は、夫の両親とともにお祝い。当日はあいにくの空模様でしたが、素敵なお雛様と喜ぶ娘が、パッと笑顔の花を咲かせてくれました。
想いを結んでくれたお雛様との出逢いに感謝です。毎年飾るたびに、皆の想いを、私から娘に伝えていきたいと思います。
(母・太田 友紀 記)

陽菜ちゃんのおひなさま

千葉県柏市
梅田 陽菜(うめだ ひな)ちゃん
(平成三十年 五月二十六日生)


私と吉德さんとのおつきあいは、かれこれ二十年近くになります。おつきあいをさせて頂いていて、いつも思っていたことは、「孫のお節句人形は必ず吉德さんで買う」ということでした。それは、お人形さんの顔が良いことや、商品自体が良いのはもちろん解っておりましたし、お店の皆さんもとても良い方ばかりでしたので、なんとか早く買いたいなぁと思っておりました。
そして、昨年(平成三十年・二〇一八年)に二男がかわいい女の子(美愛=みあちゃん六才)を連れた可愛いひとと結婚をし、5月に陽菜ちゃんが誕生しました。私は兄との二人兄弟で、子供も男の子二人なので、二人も女の子の孫が出来たのは、大変うれしい事でした。残念ながら、みあちゃんのおひなさまは買えませんでしたが、やっと念願の孫の、それも女の子のおひなさまを買う事が出来ました。しかし、いざ購入する側になるといろいろな種類があり選ぶのが大変むずかしくて、最終的にはお嫁さんの気に入ったおひなさまにしました。
また、令和元年五月に一才になる孫の誕生日には伝統行事である一升餅と鏡との選び取りを行い、陽菜ちゃんは鏡を選びました。将来はおしゃれで美人さんになるのかな?
新しく家族になったお嫁さんは三人姉妹の長女なので、次女・三女にも子供が出来たら吉德さんを紹介したいと思っております。
(祖父・梅田 敦司 記)